フォローする

8月8日より著書を書店にて発売中

時事

安倍の記者会見はホラー映画を超えた

投稿日:

コロナが全世界的に急拡大している中で我が国もその流れに身を置きつつある。

非常に恐ろしい限りである。

 

その病自体が人々を死に至らしめるというところが恐ろしいのはもちろん経済活動も急ブレーキをかけることで非常に多くの人が生活面で困窮しているところも恐ろしいのだ。特に中小規模の飲食店やホテル関連銘柄はもともとでいえばインバウンドなどで混み合っていた少し前とは打って変わって土日でもほぼ客が0というところも見られるようになって来た。

 

非常に深刻の限りである。

 

ただ、コロナ関連で恐るべきはこの二つだけではない。

それは安倍という人災だ。

 

改めて昨日の記者会見でそれを再確認できたと思っている。

この3つ目は1つ目の感染拡大防止、2つ目の経済活動へのダメージに直接関わってくるため非常に厄介とも言える。

 

本日は安倍の記者会見からこの国はとんでもない人間が操縦桿を握り、それが多くの国民をすでに苦しめ、今後さらに多くの人を苦しめるであろうことをお伝えできればと思う。

 

記者会見で見えた恐怖〜やってるフリだけ一流〜

安倍の記者会見といえば中身が空洞であるというのは予てから多くの人が指摘しているところで私も正直見ても意味がないだろうと思っていた。

 

しかし、各方面から記者会見をネタに一本書いて欲しいと言われてしまったので仕方なく見た次第である。

さて見始めてすぐ感じたことがある。

「カタカナ語」の使用が多いなというものだ。

 

クラスター、オーバーシュート、マグニチュード、スタート、キャッシュ・・・・

 

非常に簡単な言葉もなぜか意図的にルー大柴化していたのだ。

以前シンクライアント安倍という発言でも話題になったが、安倍首相は昨今演説や会見をするときにカタカナ語を使用することが増えたように思う。

 

これはなぜだろうと考えたときに「中身のなさ」を隠蔽するためではないかと思う。

難しい言葉を使用することで「何か深い意味がありそう」とか「なんか頑張ってそう」と思わせることを狙っているのだろう。

 

これは小池百合子もよく使う手で中身が空っぽの政治家が使う常套句でもある。

なお余談だが、この難解に見える言葉を多用するだけで人々は評価してしまうというのを示した人物がいる。

 

それが、アラン・ソーカルという人物で、『知の欺瞞』という本で著名となったが彼はソーカル事件というもので世の中を騒がせた。

何をしたかというとある懸賞論文に難解に聞こえそうなワードをちりばめて、実際には中身がない論文を投稿したところ賞が取れてしまったというものである。

 

ソーカルはこういった中身が空っぽで言語に過度に依存するアカデミックのやり口を「知の欺瞞」と呼んだわけだが、安倍がやろうとしていることもそうである。事実具体性がなかった。

 

記者会見で見えた恐怖〜嘘しかつかない〜

続いて、こちらはおなじみのものでもあるが、また嘘をついていた。

 

本人が意図的についているかどうかはともかくとして「今が水際」「ギリギリ持ちこたえている」「瀬戸際の状況」などと述べた。

繰り返しになりますが、日本は欧米とは異なって、現状ではまだぎりぎり持ちこたえています。しかし、それゆえに、少しでも気を緩めれば、いつ急拡大してもおかしくない。幸いオーバーシュートを回避できたとしても、それは正に水際の状態がある程度の長期にわたって続くことを意味します。この闘いは長期戦を覚悟していただく必要がある。そのことを率直に申し上げ、感染拡大の防止に引き続き国民の皆様の御協力を賜りますよう、お願いいたします。

安倍内閣総理大臣記者会見 3月28日

 

実は安倍は2月の終わり、つまり一ヶ月以上前から「瀬戸際」と言い続けている。

 ウイルス対策の重点期間を最初に打ち出したのは、政府対策本部の下に設置された専門家会議。2月24日に公表した見解で、「これからの1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となる」と危機感を訴えた。

『新型コロナ、瀬戸際いつまで? 政府の「1~2週間」曖昧』時事ドットコム

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020030501065&g=pol

一ヶ月瀬戸際と言い続けてきたのだ。

では、実際に当時は瀬戸際だったとしよう。

 

そう考えると今は完全に瀬戸際ではない。

 

急激に患者数が増えているのは明らかだ。

 

ここから言えるのは安倍は自らの無為無策を隠すためにこのまま瀬戸際と言い続ける可能性すらあるということだ。

 

確信犯的な嘘つきだ。

明らかに状況は悪化している。

 

記者会見で見えた恐怖〜国民を救う本気度が皆無〜

また、今の話とも絡むが国民を救う本気度が皆無なのもわかった。

 

というのもG20の多くの国ではすでにどういった手当をコロナに関して国民へ行うのかという政策パッケージはもう決まっている。

しかし、安倍の記者会見でもわかった通りほとんどが抽象的な話に終始している。

 

また、その抽象論である無利子の融資制度や給付金制度、旅行や外食への需要喚起策は私の記憶では前から言っており、

何も話が進んでいない、一言で言えば仕事をしていないということがわかったのだ。

中小・小規模事業者の皆さんには、既に実質無利子・無担保、最大5年間元本返済据置きという大胆な資金繰り支援策を講じてきたところですが、この無利子融資を民間金融機関でも受けられるようにいたします。
さらに、融資だけでなく、皆さんにこの困難を乗り越えていただくために、新しい給付金制度を用意いたします。現下の厳しい現実を踏まえ、これまでにない規模で、前例のない中小・小規模事業者支援を実施いたします。

・・・そして、感染の拡大が抑制され、社会的な不安が払拭された段階では、一気に日本経済をV字回復させていく。全国津々浦々、皆さんの笑顔を取り戻すため、旅行、運輸、外食、イベントなどについて、短期集中で大胆な需要喚起策を講じるなど、力強い再生を支援する考えです。

安倍内閣総理大臣記者会見 3月28日

 

しかも他国がすでにやると決めている現金の一律給付については拒否、消費税の減税についても拒否と国民への嫌がらせをすることだけは決まっているという始末だ。また消費税については社会保障のために下げられないといつも通り嘘をつく。

若者からお年寄りまで全世代型社会保障改革を進めていく上においては、どうしても必要な税であり、そのために引き上げたところであります。今般の経済政策においては、党においても様々な議論が行われているというふうに考えますが、私は効果がなければならないと。

安倍内閣総理大臣記者会見 3月28日

 

 

終わりに

とにかく状況は最悪だ。

それはコロナという自然災害とも言える状況はもちろんだが、その緊急事態に際して安倍がトップにいるということがさらに状況を悲観的にさせる。

 

これもそれも安倍政権を支持したかもしくは投票権を放棄してきた我々国民の責任でもある。

 

今頃目を冷ましたところで損失はデカすぎる。

しかし損切りできなければさらに損失はでかくなるだけだ。

 

読書会を大阪とスカイプで開催しています。

-時事

Copyright© 悲痛社 , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.