私がかねがね令和のロッキード事件、リクルート事件と述べている河井夫妻問題ですが、日々日々新しい情報がメディアから出されています。その中でいよいよ安倍という本丸の名前が事件との関連性において出てくるという事態になっているようです。
これはいよいよ天下の悪党である安倍でもついに逮捕になるのかといった具合にネットでは話題になっていますが、実際のところどうなのでしょうか?それについて私なりの考えを書かせて頂きます。
河井夫妻問題のおさらい
さて、まずは本題に入る前に「令和のロッキード事件」と言われても大げさだろという人向けにこの問題の要点をおさらいしていきます。
この事件は河井案里夫人の昨年の参院選が事件の現場なのですが、そこで問題が大きく二つあったとここまでわかっています。
一つ目はこれが火付けなのですが、この選挙においてウグイス嬢への報酬の支払いが法定上限の倍近くを払っており公選法に違反していたのではないかという件です。こちらについては秘書がすでに起訴され裁判にかけられ先般有罪判決が出ています。
これを受けて案里氏は連座制という制度が適応され、当選取り消しとなることが間違いないと言われています。
続いて二つ目です。こちらは後追いで燃え上がったのですが、安倍逮捕に関わる案件です。どういうものかというと一言で言えば、克行氏がこの選挙区において金をばらまいていたというものです。すでに受け取った町長などが辞職するなど大きな政治スキャンダル化しており金を受け取った人が100人近くいるということから金権政治ここに極まりということがわかります。
なぜ安倍逮捕があり得るのか?
克行氏はこの金をばらまいた目的を「買収」ではないと強く否定しており、陣中見舞いや当選祝いだと述べています。まあそれは言い訳としてはしんどいなというのが正直なところですが、克行氏にだけ問題を当てていてはいけないというのがこの問題の根深いところです。
というのも克行氏はとてもポケットマネーだけでばらまける量とは言えないお金を選挙区内でばらまいており、その原資がどこから来ていて誰がその金を渡したのかが問題となっているのです。
その答えが自民党本部で安倍が決裁したのではないかという説が濃厚になって来ているのです。
それを匂わせる記事が本日出ました。
参院議員の河井案里容疑者(46)が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反容疑で逮捕された夫で元法相の克行容疑者(57)=衆院広島3区=が地方議員らに金を渡す際、一部に「安倍さんから」として安倍晋三首相(自民党総裁、衆院山口4区)の名前を出していたことが24日、分かった。案里容疑者の後援会長を務めた広島県府中町の繁政秀子町議(78)が証言した。
『克行容疑者「安倍さんから」と30万円 広島・府中町議証言』
ここに書いているのは簡単に言えば克行氏が買収の名目だったかはともかくとしても安倍首相からという名前の元お金を渡しに来たということが書かれています。受け取った議員の談話として安倍さんという名前がでてまずい匂いはしたが断りきれなかったという話が紹介されています。
すでに1億5000万円が自民党本部から河井事務所に選挙時に振り込まれているということもあり、この証言が重なることでますます安倍が主導で選挙区買収を試みていたという絵に描いたような悪党ぶりがシナリオとして有力になってくるのです。
状況証拠はあるのであとは物的証拠
まあ普通に考えてこの1億5000万円という数字が他の自民党議員に拠出された資金の10倍近くになるということを鑑みれば社長である安倍の決裁がなければおりないというのが普通でしょう。
二階さんが同じ派閥ということで疑いを持たれていますが、もちろん彼も関係者である可能性がありますがやはり安倍無くしてこの件は進まなかったというのが私の理解です。
安倍のこの問題に対する反応からもそれが濃厚だとうかがえるものもあります。というのも安倍はこの件で仮に無関係ならば、1億5000万円もの大金を拠出した犯人探しを始めるでしょうし、メディアの前でも徹底的にやると述べるはずです。しかし先日の記者会見で二分ほどしか触れなかったのがいい例で安倍は逃げているということで、基本的に関係者と見るのが妥当な仮説形成と言えます。
今後克行氏の弁護人としては刑を減らすために首謀者を明らかにする情報を集めるべく自白を克行氏にも促すと思うので、そこでゲロったら安倍はいよいよチェックメートとなるかもしれません。