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経済

あまりに単純すぎるデフレ脱却が無理な理由②

更新日:

前回、デフレ脱却を叫びながら5年以上その成果を出せていないアベノミクスを題材になぜ日本はデフレ脱却が無理なのかを書かせていただきました。

 

あまりに単純すぎるデフレ脱却が無理な理由①

その例として、「誤った租税政策」をあげさせてもらったのですが、今回は安倍政権における「誤った法整備」を例にデフレ脱却が無理な理由を書かせていただきます。

 

具体的にはいくつもあるのですが、今回は移民政策をする気ではないと言いながら進めている移民政策を槍玉にあげます。

 

移民政策はデフレ脱却に逆行する

コンビニに行っても居酒屋に行ってもレストランに行っても、、、どこに行っても外国人の店員だらけ。

 

おそらく5年前、10年前を思い返したときに今日ほど外国人がいたという記憶のある方はいないことでしょう。

 

実は、あなたの感覚だけではありません。

実数で外国からの移住者というのが増えています。

 人口減と少子高齢化による人手不足を背景に、日本で働く外国人が増え続ける中、経済協力開発機構(OECD)加盟35カ国の最新(2015年)の外国人移住者統計で、日本への流入者は前年比約5万5千人増の約39万人となり、前年の5位から韓国を抜いて4位に上昇した。OECDの国際移住データベースから判明。日本が事実上の「移民大国」であることが浮き彫りになった。

「移民流入」日本4位に 15年39万人、5年で12万人増 西日本新聞

2018年05月30日06時00分

https://www.nishinippon.co.jp/feature/new_immigration_age/article/420486/

ここを見るとわかるのですが、今年だけで40万人弱の移住者が日本では受けれているとこちらの記事では述べられています。

 

もちろんこの「外国からの移住者」は労働者だけではなく学生なども含まれます。

ただ、累積で今130万人ほど外国人「労働者」が日本では働いているとされます。

(技能実習生という形で)

安倍政権による事実上の移民受け入れ宣言「骨太の方針」の「骨なし」っぷり

 

ところでこの外国人労働者はなぜこんなに増えているのかというと、その背景には人口減少に伴う「労働力不足」があります。経済が回らなくて困るからという話なんでしょうね。

 

しかし、この場当たり的な移民政策は長期的に見れば

  1. 来てくれる外国人労働者
  2. 今働いている日本人

双方にとって最悪なのです。(喜ぶのは一部の財界人だけ)

 

テーマの都合上今回は2に重きを置いて話を進めます。

 

ご存知、この外国人労働者は「技能実習生」として連れてこられているため、最低賃金以下でしばしば働かされています。

 

下記記事は一例ですが、他にも山のように例があります。

『「助けて下さい」技能実習生が”手紙”で日本政府に訴え、「時給400円」や「暴力」に泣き寝入りしない』Yahoo ニュース

yo.jp/byline/sunainaoko/20170329-00069273/

 

労働市場で最低賃金以下で働く労働者が大量に増えると今いる日本人労働者の賃金が上がりにくくなったりむしろ下がったりすることを誘引します。

 

しかも毎年流入量の総和が増え続けてますからさらに賃金デフレの下方圧力は強まるのです。

移民に対して人道的な問題だけではなく日本人労働者にも降りかかるのです。

 

 

一応最低賃金自体は各都道府県で概ね上がっています。

都内などでは結構ここ5年でも上がりました。

それゆえに私の言っていることがイメージがつかないかもしれません。

 

ただ、それは移民の受け入れにも増して「低賃金で働く日本人が減っているから」です。

本来であればもっと上がっていたでしょうし、賃上げができないブラック労働を強いる事業者が破綻していたでしょう。これは皮算用なので確実なものではありませんけどね。

 

ただ、理論的にはそうなるというのは多くの人がイメージできるのではないでしょうか。

 

嘘つきが政治をすると国が滅びる

「移民政策を取る気は毛頭ない」と述べた総理大臣がいたことを覚えているでしょうか。

覚えていない方のために改めて証拠の動画を貼っておきます。

 

彼は「外国人材」と動画内でごまかしているのですが、今日我が国は国際的に見れば移民国家となりました。コンビニで働いているあの人たちは間違いなく移民です。

 

つまり、移民政策をとらないと言っていた男が移民政策をやっているのです。

 

国民的なコンセンサスを取ろうと努力すらせずなし崩し的に低賃金で働く移民を連れてきているのが安倍政権というわけです。ただの嘘つき集団ですね。

 

 

そして、彼は二重に嘘をついています。

ご存知第二次安倍政権の一丁目一番地のスローガンは「デフレ脱却」でした。

しかしながら、彼のやっている移民を大量に連れてくることはデフレ脱却どころかデフレの固定化を促します。労働供給量を引き上げますし、労働法制外の異常な低賃金で働かせてますからね。

 

要するに、デフレ脱却をする気もないというところもカウントすると二重に嘘をついているのです。

 

とにかく安倍政権は「嘘つきまくり」なのです。

 

前回の租税政策も端的にまとめれば「安倍政権は嘘つき」という話でしかありません。

 

他にも例は山ほどあります。「聖域なき関税撤廃を前提とするTPPには参加しない」と言いながら前言を翻しTPPに入りました。

*この際、言い訳として安倍氏は「聖域なき関税撤廃ではないからだ」という言い訳をしていましたが、下記のサイトを見ると伺えるように「守れた聖域ってなーに?」というレベルです。

米も畜産も農作物も下記のほぼ三つになることが決まっています。

  • 即時関税撤廃
  • 関税大幅引き下げ
  • 段階的に引き下げ最終的には撤廃

https://matome.naver.jp/odai/2144540237122488001

 

我が国は現在建前だけの民主主義国家になっています。

嘘をついて当選し公約と逆のことをしたり国会で堂々と嘘をついたりと好き放題しており「代議制」とは言いがたい状況になっています。

国民の声を反映しているとはとても言い難いでしょう。

 

このまま嘘をつき続ける人間が権力の座に居座り続けるとそのうち本当に国は滅びます。

 

移民を受け入れるかどうかの議論をする前に

私はよく移民政策を行う安倍政権を批判するのですが、そうすると排外主義のようなレッテルを貼られたり、思考が古いという言いがかりをつけられることがしばしばあります。

 

しかし、私の批判の論点を誤解しているように感じます。

私は外国人移住者を追い出せとか移民政策を絶対してはいけないという立場ではありません。

 

私が許せないのは「嘘をつき真正面から議論をするという議会制民主主義を放棄していること」です。

 

 

議会主義を採用している我が国で大切なことは代議士による「徹底した熟議」です。

そして議論の土台には胡散臭いと言われようが誠実な心が必須です。

 

真正面から移民が必要なら必要な理由を提示して議会で話し合えばいいのです。

しかし、現政権は徹底的にこのことを軽視しています。

 

「移民ではない。外国人材だ」で押し切ろうとしているのがどれほど異常なことかわかるでしょうか。これで納得し、コンビニで働いている人を移民だと思わないならもうそれは花畑です。

 

 

コンセンサスも取らず、国民に嘘をつきながら大量に移民を受け入れ、しかもその移民に最低賃金以下の労働を強いるって議論する以前の話ではないでしょうか。

その移民の低賃金のせいであなたの賃金が上昇することの壁になっている可能性だって大いにあるのです。

 

デフレの要因はデフレ脱却を叫んでいる自民党なのです。

 

嘘、デマ、でたらめの三拍子ではデフレ脱却は永久に不可能ですしむしろ固定化するでしょう。このまま嘘つきを国民が容認すれば国が滅びるのは時間の問題です。

 

 

デフレ脱却をする第一歩は「嘘をつかない政治」ではないでしょうか。

これこそがより多くの民意を反映させるためにまず取り戻すべきことです。

進歩的文化人の偽善、冷嘲趣味、二枚舌、無気力、見て見ぬ振り、嘘、馴れ合い、そうしたものに対して彼は無着付けの率直と鋭敏さで罵をたたきつけた。

『24金の率直ーオーウェル瞥見ー』開高健(1995)角川文庫

 

こくち

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