世の中一般について

今の日本が滅びる兆候について

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日本が滅びる

 

この言葉を聞いてどういうことをイメージするでしょうか。

 

ある人は「まあなんやかんやで大丈夫でしょう」という楽観的な未来予測を描く人もいるかもしれません。

 

一方で、ある人は「日本は年金がもらえなくなる」「大企業も潰れていく」などといった悲観的な未来予測から日本が滅びると思うことでしょう。

 

私はというと後者の日本が滅びるという風に考えている立場です。

ただ、それは年金制度の崩壊といった部分的なものに対する考えではありません。

 

根本的に日本が滅びるのではないかと考えています。

 

 

 

今日は、そのことについて書かせて頂けますと幸いです。

あらかじめ私の考える「日本が滅びる兆候」について前置きをいます。

 

「日本の滅びる兆候」というのは嘘やデマが幅を聞かせ、既存の秩序や慣習が根こそぎ失われていくような世界のことをさしています。

 

■目次

社会が滅びる前兆とは
日本が滅びる兆候がこんなにも
今この状況で考えるべきことは?

■社会が滅びる前兆とは

前段で述べましたが、私はこのままでは日本が滅びると感じている背景には明確な理由があります。

年金制度崩壊・大企業の業績不振などの個別具体的なものももちろんあるのですが、そうではなく、根本的なところで国が腐り始めているからというからそう感じています。

 

「根本が腐っていると感じる」というのはもちろん嘘やデマが平然と流され素通りされているということを意味します。

 

友達にちょっと嘘をつくというのとはレベルが違います。

社会が嘘に覆われる時、国が滅びるんです。

それは歴史に学ぶことができます。

一例としてアーレントの『責任と判断』からある一節を引用いたしましょう。

・・・全体主義の支配者がいかに、西洋の道徳性の基本的な掟を逆転させることに成功したかをご覧ください。ヒトラーのドイツでは、「汝殺すなかれ」という掟が、スターリンのソ連では「汝の隣人について偽称するなかれ」という掟が、いとも簡単に逆転されてしまったのです。

『責任と判断』ハンナ・アーレント(2016)ちくま学芸文庫`

第二次大戦期のドイツで起きた悲劇もまたその暴力の前に大きな嘘が世の中を覆いました。

ヒトラーによる全体主義的支配が完成する過程で嘘がばらまかれ、「ユダヤ人を殲滅せよ」という大嘘が多くのドイツ人によって「誤り」ではなく「正しい」と考えられるようになったのです。

 

「常識的」に考えればおかしいですよね。

ただ、実際にこのありえないことが起きたのです。

そして、それを扇動したナチスが圧倒的な支持をえていたのです。

 

 

 

おそらくこういう話をすると『「ナチス」や「スターリン」の時代とは違うでしょ馬鹿だな君は』といった意見が多数を占めることでしょう。

 

 

もちろんそうかもしれませんし、そうであってほしいと私は考えています。

 

しかしながら、今でこそ巨大な権力者としてのヒットラー像が主流的ですが、当時は多くの議員などから取るに足らぬ存在と扱われていたのです。

 

それがいつの間にやら国を乗っ取られていたのです。

その原動力がこれまでに述べた嘘やデマなのです。

 

実は興味深いことに、そのヒットラー自体が権力を乗っ取る過程で何を重視していたかというとその筆頭に「法外な嘘」の利用を上げているのです。

・・ヒットラーは嘘というものは法外なものである場合にのみ効果を挙げ得ると数百万部も刷られた本の中で宣伝した。法外というのは、事実の連関全体はそのままにしておいて個々の事実を否定するーその場合には否定しておかなかった事実のおかげでーような小細工をせず、事実全体を歪めてしまって、その結果、個々の虚偽の事実が矛盾を含まぬ一つの関連をなし、現実の世界の代わりに一つの仮構の世界を作り出すようにするということなのである。

『全体主義の起源3』ハンナ・アーレント(1994)みすず書房

 

ここでアーレント(ヒットラー)が言っているのは嘘がある一定レベルを超えると事実全体を歪め、嘘自体がある論理的一貫性を持ち始めると述べているのです。

 

 

虚構の世界を作り出すということですね。

 

 

言い換えると不安定な世界になればなるほど我々の常識は大きな嘘を前にしてすぐにその居場所を譲り渡してしまう可能性があるのです。

 

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■日本が滅びる兆候がこんなにも

さて、今の日本でも嘘が平然と流されそれに対して多くの人が気づくことができなくなってきて言います。

 

これは、もう長らく続いているのですが、特にひどくなったのは今の民主党政権以降で、直近の安倍政権は末期的とも言えるほど嘘やデマを流しています。

 

まずは手始めにロイターの記事からみましょう。

金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられるべきとしつつ、「政府・日銀は緊密に連携し、あらゆる政策を総動員してデフレ脱却と力強い成長を目指す」と強調した。

https://jp.reuters.com/article/abe-boj-idJPKBN1DK0CJ

この記事の中では、安倍総理が「デフレを脱却と力強い成長を目指す」と宣言した旨が記載されています。

 

しかしながら、この記事の中で正反対のことを言っているんですね。

首相は、経済分野での成果について、金融政策を含むアベノミクス3本の矢で「もはやデフレではない状況を作り出せた」と指摘。「行き過ぎた円高も是正された」と述べるとともに、金融政策がデフレマインドの払しょくにつながっているとの見解を示した。

https://jp.reuters.com/article/abe-boj-idJPKBN1DK0CJ

 

ここには「もはやデフレではない状況を作り出せた」とあります。

しかし、これは先ほどの発言とどうも噛み合わない。

ロイターはなぜここを指摘しないのでしょう。

 

常識的に考えてどちらかの発言が大嘘であると考えるべきなのですが、これが平然と通り過ぎたのです。

 

さて一つでは「たまたま」と言われるかもしれませんので、次をみましょう。

まずは下記の動画の30秒ほどをご覧ください。

畑浩治衆議院議員
「総理、憲法というのはどういう性格のものだとお考えでしょうか?」

安倍首相
「ま、この、憲法についてですね、考え方のひとつとして、言わば国家権力を縛るものだという考え方はありますが、しかし、それは嘗て王権が絶対権力を持っていた時代のですね主流的な考え方であって、・・・・」

 

ここで、さりげなくおっしゃっているのですが、安倍晋三さんは憲法が何かわかっていないというのはもちろん憲法という国の根幹を否定しているんですね。

 

「憲法が国家権力を縛るもの」という近代憲法の根幹を否定しているんですね。

 

まず、常識的に考えて王権が絶対権力を持っていた時代に立憲主義は成り立たないのは中学生でもわかることだと思います。

 

そして、この「憲法が国家権力を縛るもの」という考えを古いと考えるのはマグナカルタ以降当たり前とされてきた憲法の機能を否定しているんですね。

 

ちなみにこの発言は「たまたま」ではなく過去にも同じ発言をしていることから安倍さんは本当にそう思っているんですね。そして、これに自称保守系論壇人の長谷川幸洋などが「左翼が立憲主義立憲主義と騒ぎすぎ」と言っているのです。

 

ただ、歴史的経緯を抑えると立憲主義は保守思想の根幹です。

そんなことを安倍さんとその周辺の乞食言論人は知らないんですね。

 

 

例は他にもたくさんあるのですが、字幅もあるので最後の一つをあげましょう。

安倍さんによる移民の受け入れについてです。

安倍政権以降外国人労働者は一貫して増えていますが、「移民ではない」と述べています。

前原誠司「安倍政権では移民は考えないということをおっしゃってますね?」

安倍総理「外国人財は活用していきたいと考えておりますが、いわゆる移民政策をとる考えはない」

http://www.sankei.com/politics/news/161018/plt1610180026-n1.html

 

確かに移民についての統一の定義はありません。

しかしながら、下記のよく利用される移民の定義に安倍政権が呼び込んでいる人たちは該当しています。ですから常識で考えれば移民なんです。

国際的に合意された「移民」の定義はまだ無く、最も引用されている定義は国際連合の国連統計委員会への国連事務総長報告書(1997年)に記載されているもので、「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12ヶ月間当該国に居住する人のこと(長期の移民)」を言う。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%BB%E6%B0%91

 

 

あれが移民ではなく、外国人財ということに納得できる人はいるんでしょうか?

他にも技術実習生とごまかされていることもありますが、それもまた移民とどう違うか説明できる人がどの程度いるのでしょうか。

 

嘘やデマを流しているといった方がすんなりいくのではないでしょうか。

その他「積極的な財政出動」と言いながら民主党より緊縮財政をやっていたり、教育無償化と言いながら所得制限をいくつも設けたりと嘘やデマが平然と流されています。

 

ただ、メディアも国民も声を上げない。

虚構の世界に慣れてきたのかもはや誰も批判をしなくなりました。

 

こういった不感症の時代はナチスドイツやソ連のスターリン時代、ベトナム戦争期のアメリカに非常に似ています。

 

日本はこのまま滅びる道へと行くんでしょうか。

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■今この状況で考えるべきことは?

世の中には、政治家、学歴の高い人、マッキンゼーのコンサルタントだった人、ゴールドマンサックスのエリートだった人、会社経営者の人、MBAホルダーの人、大学教授など肩書きがピカピカの人がたくさんいます。

 

確かに彼ら・彼女らはすごいヒトなのかもしれません。

しかし、そんな人たちはもう信じるに足りない時代が来ています。

その一例としてこのブログでは日本のトップをあげましたが、エリート層にも胡散臭い人間が増えているんですね。

 

例えば、マッキンゼーというトップカンパニーで重役まで上り詰めた大前研一ですが、移民政策を絶賛しています。世界的に失敗が明らかになっている移民を入れようとは無知以外の何物でもないでしょう。

 

他にも、橋下徹さんという人気のタレント弁護士の方がいますが、彼が打ち出した大阪都構想は財政効果に市営地下鉄の民営化など全く関係のないものを盛り込みプレゼンする詐欺師でした。

 

ですが、「橋下さんの突破力に期待したい」といまだにいう人が多いんですね。

そういうヒトに具体的にどこがいいのか聞いたら「左翼」「朝鮮人」と言われるんです。

 

どうも日本がおかしい。

「日本のために」と言ってる人が日本のためにならないことばかり言っているんですね。このような嘘やデマがあるラインを超えたとき今の日本は滅びるんです。

 

 

 

「マッキンゼーの人が言っているから正しい」

「慶応大学の教授が言うから正しい」

「内閣総理大臣が言っているから正しい」

 

その考えはやめましょう。

国のトップにいる人が上のような発言をする国なんです今の日本は。

息を吐くように嘘をつき、中学校の社会科の知識もないんです。

 

我々一人一人が権力者や社会的エリートと言われる人の発言を疑っていく。。

それが日本を滅びる道へと誘う最後の防波堤となるでしょう。

 

 

 

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