昨今のコロナ対応はもちろん検察違法人事、森友、加計、桜、スパコン、入管法、働き方改革関連法案、安保法案、日米FTA、水道民営化、共謀罪、、、、、
これまでにも安倍首相が無能と理解できるタイミングは幾度となくありました。
しかし、多くの人が消極的にであれ積極的にであれ、安倍さんを支持して来ました。
その理由の上位に来るのが「安倍さんになって経済が良くなったから」「安倍さんがかわると経済がダメになるから」というものです。
他が悪くても経済を考えれば安倍さん一択・・・
そんな方に本日は記事をお届けいたします。
テーマは安倍さんがついに経済でも無能であることを自ら確定させましたという話です。
GDP10〜12月期速報に対する安倍のおばか発言
まず今経済がとんでもないことになっているのをご存知でしょうか。
消費税増税とコロナによりあのリーマンショックよりもコンディションが悪くなりつつあるのです。
NHKの速報で週明けにシンクタンクが発表するであろう実質GDPの年率換算が前回発表の6.3%を超える可能性が報じられたのです。
週明けに発表される去年10月から12月までのGDP=国内総生産の改定値について、民間の調査会社の間では、年率でマイナス6.3%だった速報段階から下方修正され、マイナス幅がさらに拡大するという予測が多くなっています。
『GDP改定値 マイナス幅さらに拡大か 民間の調査会社予測』NHK 2020年3月7日 10時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200307/k10012318561000.html
もちろん6.3%でもすでに凄まじい数値なのです。
直近の多くの人が不況だと思っていた時代と比較しましょう。
2009年のリーマンショック期がまずはいいでしょう。
おそらくここ数年で最もGDPがマイナスだった年です。
調査によって誤差はあるのですが-5.4%の実質GDPマイナスだったと報じられています。
先ほど四半期の年率換算とはいえ-6.3%というマイナスだと述べましたが、リーマンショックを上回っているとお分かりいただけるでしょう。
しかもさらに「下方修正」を見込んでいるのです。
このGDPについて、最新の統計を反映した改定値が、週明け9日に発表される予定です。
民間の調査会社など11社の予測によりますと改定値は、実質でマイナス1.6%からマイナス2.0%、年率換算ではマイナス6.1%からマイナス7.9%となりました。
同上
「リーマン級」という言葉を安倍政権はこれまで使ってきましたが、これは「リーマン級」どころか「リーマン以上」なのは明らかです。
さて問題は今の厳しい経済状況に対する直近の安倍の現状認識です。
安倍晋三首相は17日の衆院予算委員会集中審議で、日本経済の現状と展望に関し、「経済対策の効果もあり基調として緩やかな回復が続く」との見解を示した。馬淵澄夫委員(立国社)への答弁。
『日本経済、政策効果などで基調として緩やかな回復続く=安倍首相』
これは2月17日時点で6.3%のマイナス速報が出た状況について馬淵議員から問いただされた際に安倍から飛び出したものです。
景気が緩やかに回復ですって。
こんなバカ過去にいました?
麻生・鳩山・菅 いずれの直近「無能」と言われた政権でもここまでのバカいなかったでしょう?
この7年間安倍に吹いた神風
さて、ここで安倍さんがこのようなおばか発言を言い出すことに驚きである方に「今更驚くべきことではない」という話をしていきます。
安倍さんは「経済だけは・・・」といくつもの不祥事や無能ぶりを発揮しても言われてきました。
しかしながら、ここ数年にわたる日本の経済の底堅さはアベノミクスによるものではないのです。
一言で言えば安倍さんに神風が吹いてたんです。
それは原油安です。
エコノミストなどはあまり取り上げませんし、日銀総裁に至っては過去に原油安を嘆くくらいこれについて軽視していますが、「消費税」と同等かそれ以上に国民経済への影響力が高い変数です。
それもそのはずで、日本はほぼ100%輸入に頼っているものでありながら、何をするにも石油を使う経済構造だからです。
家庭で電気やガスを使うのもそうだし、工場で機械を使うこと、農業機械で作物を作ること、車で移動すること、電車で移動すること、全て石油を使います。
下記は原油の相場をチェックできるものです。2011年から2014年に差し掛かるくらいまでの価格が急降下していることがお分かりいただけるでしょう。値付けとしては半分近く下落しています。
原油が暴落すれば産業はそれだけで生産性が上がり、我々の購買力も上がります。
要員としては、中東情勢がこの間安定していたことやアメリカのシェール革命などがあると言われていますが、いずれにせよ安倍首相は非常に恵まれた環境で政権運営ができていたのです。
しかも安倍首相のもとでは異次元の金融緩和により円安に誘導してきましたから、本来であれば輸入物価の高騰というデメリットがもっとあるはずです。
しかしそれを相殺したのがこの資源価格の暴落で、円安のデメリットを相殺しつつ輸出における恩恵を受けたのです。
この辺りは巻末に紹介する中原先生の著書に詳しいので是非読んでみてもらえればと思います。
安倍はもう害しかもたらさない
この原油安による神風が安倍政権下での経済の堅調さを示すものだったということを踏まえれば、安倍首相がやっていたのは消費税増税を始めとする日本国民を殺すような無能な策ばかりです。
こう考えれば安倍首相はもう害しかないということがはっきりわかるでしょう。
コロナ対応による経済のシュリンクと消費税増税の悪影響などをどうにかしうる力は彼にありません。そもそも彼が消費税自体は増税していますので、期待するのは野暮というものでしょう。
政治的空白がどうのというのもありますが、まずは日本経済最大の敵とも言える安倍首相の退任が今は求められます。