フォローする

8月8日より著書を書店にて発売中

未分類

今、日経平均はなぜここまでやばいのか?

更新日:

最近、日経平均の乱高下が起きています。

 

これを書いている本日もNYダウの暴落により日経平均も停滞と下落を繰り返しています。

 

さて、本日は近頃の暴落により関心が高まる日経平均がやばい理由について書かせていただきました。

実はメカニズム自体は非常に単純なものだということをこれを読んでもらうとわかると考えています。

 

好調だった日経平均はそもそも詐欺だった 

まず一つ問いかけをしたいと思います。

 

 

日経平均が高いと何がいいのでしょうか?

 

 

 

おそらく少なくない人が「景気がいい」と判断する指標だと思っているのではないでしょうか。

なんとなく株価が低いよりは高いほうがいいよねというわけで、私自身そう思ってきたところはあります。

 

 

しかし、もしそういったお考えをお持ちであれば、それは改めたほうがいいとわたしは考えます。

 

ここではその理由を解説します。

 

端的に言えば、今の株価は実体経済とはかなりかい離したものになっているということです。

 

 

なぜこのようなことになっているかなのですが、そのキーワードが「金融緩和」です。

 

 

金融緩和といえば「アベノミクス」成功と絡めて聞いたことがある人も多いでしょう。

そして最近でいえば、FRBや日銀が次々と追加の金融緩和を発表しており経済の専門家でなくてもよく聞く言葉になったように思います。

 

しかしこの「金融緩和」というものが非常に問題のあるのです。

 

金融緩和というのは色々な現象を引き起こすのですが、ここまでの文脈でいうと地方銀行やメガバンクなどの金融機関が中央銀行に預けているお金の利子率を0に近づけるもしくは今でいうとマイナスにまでもっていくということをやります

 

 

こうなると多くの銀行は中央銀行にお金を預けるインセンティブがなくなるということはお分かりいただけるでしょう。

 

そこでこのお金がどこに向かうと思いますか?

 

 

もちろん企業への融資に向かう部分もあります。

 

しかしその多くが昨今は資産運用という形で社債や株式市場、CDSやCLOなどの投資信託に向かっているのです。(国債は利回りはほぼ0のため魅力でない)

 

 

 

結果として、株価がぐっとあがりやすくなったりするということになるわけなのです。

 

実際リーマンショック以降についての株価の堅調さは全世界的な金融緩和と無関係ではありません。

 

 

なお余談ですが、企業に貸している場合もその企業が銀行から借りたお金を自社株買いに充てるというのはよくおきています。

 

直近ではソフトバンクがみずほなどから5000億円を融資受けた後数週間後に5000億円の自社株買いをしていました。

 

アメリカではIBMやインテルなどの大手企業もよくやっています。

 

金融依存症はやばい

さて、ここまでの流れから結論としていえるのは一つです。

 

金融緩和依存というのは社会も個人もだめにするからやばいということです。

 

 

例をあげましょう。

個人レベルでいえば、アベノミクス以降株が上がると言われNISAを開設し株を大量購入した人は多いでしょう。あなたももしかするとそうしたのではないでしょうか。

定期預金で預けていても仕方ないからねといった具合に。

 

つまり多くの人が株に金を突っ込むと『儲かるぞ』と思わされ賭場に参加させられたというわけです。

 

同様のことは不動産においてもおきました。

 

 

低金利なので不動産の利回りにキャッシュを回そうという考えが流行し、都心の不動産価格はすさまじい上昇をしました。

 

 

この話は個人にとどまりません。

 

法人でいえばだぶついた金をいかがわしいベンチャーに投資して詐欺にあった日本企業もたくさんいますし、ソフトバンクみたいに借金して博打を始める極度のギャンブル依存症も現れました。

 

 

繰り返しになりますが、こうした行動が指し示すことは一つで、日本国民の多くを金融緩和というものがギャンブルづけにしてしまったということです

 

 

今このギャンブル場に集められた人たちは大損をこかされようとしています。

 

言い換えれば、長らく金融緩和というパチンコ玉をいれつづけてきた我々に請求書が届きつつあるのです。

 

 

そうなると払えない個人や法人が今後たくさんでてくるのではないでしょうか。

 

バブル崩壊が確実に来ると言える理由

こういう悲観的な話をすると「さすがにリーマン級のものはこないよ」とか「不安あおり商法」といわれたりもすることもあります。

 

しかし、これについては悲観とか楽観とかではなく、論理的に考えるとそうとしか言いようがないのです。

 

 

特にこの10年間はひどかったといえるでしょう。

 

 

世界経済の平均成長率が20~30年でみると右肩下がりなのに株価だけは右肩上がりです。

 

 

これが実態と裏付けがあると言えるでしょうか。

そんなわけはなく、ほとんどが今の経済は嘘でできているのです。

 

 

なおいうまでもありませんが、このバブルは「ノーリスク」ではなく大きなリスクを伴います。

 

 

というのもこのバブルを「実態」と考えた多くの人が借金をしてまで投資や投機をしたり雇用を増やしたりしてきました。

 

その泡が溶けるということはお金はもちろん我々のような庶民の生活まで一瞬で飛ぶのです。

 

 

読書会を大阪とスカイプで開催しています。

-未分類

Copyright© 悲痛社 , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.