先日以来、菅正剛ユーチューバーと言われることが増えました。
ただ、お待ちくださいと。私が好きなのはむしろ高須先生の問題なのです。
面白さで言うと甲乙つけがたい方もいるかもしれませんが、高須先生が巻き込まれているこの泥沼化している大村リコール問題は我々が生きている間にもう2度と見れないようなものかもしれない、それくらいレア度の高いものなのです。これを楽しまないわけにはいきません。
菅正剛問題は絵に描いたような贈収賄事件で、過去にもいくつもあったため、政府は案の定腐ってるというある意味展開が読みやすい水戸黄門的なところがありました。
ただ、大村リコール問題はそうではありません。
名探偵コナンや金田一少年のように張り巡らされた伏線や意外な犯人像、あの人の過去のさりげない発言が謎を解く鍵になっているかもというところなど見どころ満載なわけです。
そして犯人と思しき人物や黒幕と思われる人物などもうワクワクしますよねこれは。
そういうところで高須問題を本日は掘り下げていきたいと思います。
1.証言の食い違い 高須と河村
さて、状況の復習をしますとまずは、組織犯罪であることが確定、そして署名偽造に関する高須氏率いるリコール運動の事務局側からの発注も濃厚という中で、ミステリー小説や推理漫画でありがちな「外部犯ではないか」というのは排除され、「真犯人はこの中にいる」と金田一が述べるところまではきました。
あとは主犯は誰なのか、そして一人ではないであろうこの民主主義へのテロを担いだ実働部隊の正体と主犯を陰で支援した人物や黒幕にたどり着く手がかりが得られるかというところに注目が集まっています。
さて推理を進めましょうということなのですが、推理をする第一歩は何になるかというともちろん物的証拠が挙がればいいのですが、金田一やコナンからもわかるようにそこに最初からいけるわけではありません。まずは不自然な事象やおかしな発言を振り返る必要があるのです。
いわゆる食い違いを炙り出しそこから真犯人にたどり着けということです。例えばリコール運動に大きな力を持っていたとされ、それ故に疑いを持たれている候補の筆頭にくる高須氏と河村氏の間に食い違いが生じてきています。
これまでは一蓮托生で二人三脚という印象の二人でしたが、明確に発言に違いが出てきています。
まずこの運動の実質的な発起人及びリーダーは誰なのかについての両者の食い違いです。
もちろん責任者は高須氏なのですが、先日も紹介した通り高須氏は突如記者会見で河村氏に話を持ちかけられ乗ったという筋書きを話し始めました。故に河村氏がこのリコール運動の実質的な責任者であると。
そういう意味で、高須氏は手伝うという意味でリコールに参加したのだが、最初の会見に河村氏も来ないなど色々あって自分が旗振り役に意図せずなってしまったかのようなことを話しました。
ただ、一方で河村市長はリコールを主導したのは高須氏という当初通りのシナリオを話しており、これらの両者の証言の食い違いは何を意図するのかは推理の大きな役に立ちます。
ゼロベースで試行をすればこの食い違いは4つのシナリオに解釈ができます。
一つが高須氏が黒幕であり、河村氏は濡れ衣を着せられているパターン。
二つ目が河村氏が高須氏に濡れ衣を着せられようとしているパターン。
三つ目が両者ともに嘘をついていて単純に内ゲバが始まってるパターン。
そして四つ目が、両者は共に相手に疑いの目を向けているが、実は両者ともに表に立ってるだけで軽い神輿として真犯人に担がれていただけのパターンです。
私は結論から言えば、以前も言った通り、すでに不正があるとかなり早い段階でわかっていたのにメディアが報じるまで調査をしなかった両者にはこの件で誰が犯人であろうとも大きな責任があると思っています。
特に高須氏は内部告発をした人間に票泥棒として訴訟をかけるというありさまですから無傷では済ませてはなりません。
2.高須河村以外の主犯説はあり得るか?
それはともかく、一旦はこのリコール問題の謎を解く方向に行くと、以前も少し匂わせましたが、高須大村のいずれかもしくは双方が主犯という線で以外も考えるべきではないかと考えています。
例えば、私が冒頭の広告会社社長の証言などから疑いの目を向けている筆頭にくる事務局長の田中孝博氏を考察から外すことはできません。維新が担いでいる人間ですが、この人物に対する認識がこれまた高須氏河村氏双方ともに全く異なるのです。
まず、高須氏は記者会見で、「河村氏が紹介して下さった維新の田中事務局長を信じたい」と述べていましたが、河村市長は「田中氏は民間人が高須氏に紹介した。私は紹介してない」と述べるという具合に全く違うことを述べています。
両者の間に見えない綱引きがあることを予感させる内容で、論理的にはどちらかもしくは両方が嘘をついています。
ただ、ここで田中氏の紹介ついてひとつ言えることがあって、両者ともに自分が連れてきた人物ではないという形で距離をとっているというところです。
ここは非常に私は興味深く見ており、後ほど検証したい発言の一つになることは避けられないと思っています。
仮にどちらかもしくは両方が嘘をついているかがわかれば、その人物も知らなかった、事務局が勝手にやったということは後で通用しなくなると見ています。
なお渦中の田中氏については疑惑が強まる証拠と思しき状況がさらに積み上がってます。
例えば、24日の速報で出た、強制捜査による署名の押収という報道を覚えていますでしょうか。あの時がさいれに入ったのが中川区の区役所に提出された約18000の署名なのですが、この中川区は事務局長の田中孝博氏の選挙区であり、またそれだけでなく不備率がそのほかの区割りと比べても高いということが指摘されています。
不備率は9割をこえ、一万を超える署名を集めた大規模の地域では一番不正率が高かったということを心ある市民の方が報告しています。これの解釈は難しいところですが、自分のお膝元で署名がうまく集まらないという状況に業を煮やした結果重点的に不正が勧められたという動機の裏付けとしてひとつあげられる可能性が出てきます。警察としてもここに最初にガサ入れに入ったというのはひとつポイントで、犯人に迫る証拠がまずは見つかると見ているのだと思われます。
田中氏が無罪放免となるシナリオは基本的には前の内閣などがよくやっていた部下が勝手にやったというシナリオくらいでしょう。しかし、田中氏のスポンサーとも言える維新の会はすでに田中氏を切りに来ていることもわかっています。
元々はこのリコール運動自体を吉村知事が大応援団としていたことはご存知かと思いますが、最近は松井市長が誰やこいつというようなことを述べてしらばっくれるなどの態度の変化が興味深いものがあります。
また2月25日には日本維新の会の田中孝博は、維新の支部長の辞任届を提出しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c31df693e3a34dde13c9f57973d1705ef3a4833
潔白であれば、辞任する必要がありませんし、維新の会もヒアリングをした上で問題がないか確認をし問題無ければ支えてあげるべき展開なのにこれは普通ではないですよね。
3.まとめ
本日は色々と話してきましたが、毎日毎日展開が変わるといます。ただ、徐々にですが真実には近づきつつあるというところは言えるのではないでしょうか。
発言がコロコロ変わる人、過去にしていた発言が嘘だと判明する人、応援していたのに急にシラを切り始める言論人や政党、、、点が徐々にですが、線でつながっています。
改めて証明された常識を一つだけ紹介すると「維新」という集団が関わるところで良いことは何もないということです。
都構想なんかはその最たる例でした。色々あれももめてましたが、ひとつ確実に言えたのは、維新のシミュレーションはコロナがあった後見直しをまともにしていないものであり、環境変化が大きくあったのに見直しをしない時点でまともな集団ではないということです。
例えば大阪メトロが出す収益をコロナ以後で見積もればかなり低くなるのですが、そういうのを無視していました。また、そもそもご存知の通り都構想が否決されたのに条例で都構想という大阪市へのテロを行おうとしています。
やり方からしてまともではない。反社会的勢力とやり口が非常に似ており、こんな政党を支持している人がいたら後年顔向けがないのでとっととやめましょうということを改めてお伝えしておきたいと思います。
これは誤解なきように言っておくと今回のリコール問題に維新が関与している、田中氏が主導していたということを断定するものではありません。しかし、いかがわしい連中=維新というこの方程式は忘れずに状況の推移を見守ることをお勧めしますという話でした。