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保守について

頭がおかしいと言わざるをえない政治家の特徴

更新日:

 

本ブログでは政治トピックを衆院選前ということもあり日々更新させていただいております。

 

 

安倍総理もイかれてるし、小池百合子氏もどうもおかしい。。。

私はそのような趣旨で幾つか記事を書かせていただいております。

小池百合子は保守なのか?

安倍晋三は保守なのか?

 

今は、「頭がおかしい」といいたくなるような人が権力の中枢にいると言ってもいいかもしれません。

あなたがそう思っているのであれば、私のよき理解者です。ありがとうございます。

 

さて、そういった危機的事態だからこそ冷静にならなくてはいけないのではないでしょうか。

今こそ、頭のおかしい政治家について共通点を整理しておかないといけないと私は考えています。

 

今日は、2度とそういった頭のおかしい政治家を選ばないためにも、彼ら・彼女らに共通する点をまとめてみました。

おそらく共感得られないことも多々あると思いますが、ご容赦いただければと存じます。

 

■目次

口を開けば「改革」と述べる頭がおかしい政治家達
過去の偉大な政治家
なぜ日本からまともな政治家は消えたか

■口を開けば「改革」と述べる頭がおかしい政治家達

さて、「頭がおかしい政治家」に共通する点を一つだけ挙げよと言われたらあなたなら何をあげるでしょうか。

私がもしそれに答えるとするならば「改革」と叫ぶ人たちです。

 

具体例をあげましょう。

まず一人目は現在の総理大臣です。

 

彼の施政方針演説は「改革」という言葉であふれています。

直近の平成29年1月20日の施政方針演説では「改革」という言葉を22回使っています。詳細は下記をご覧ください。

http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement2/20170120siseihousin.html

 

とにかくかえろということですね。

 

続いて二人目です。時の政治家とも言えますが、小池百合子氏ですね。

彼女も改革、改革と叫んでいますが、新党を立ち上げた理由が「日本をリセットするため」だと言われています。

日本が嫌いで仕方ないんでしょうね。

 9月25日、小池氏は記者会見を行い、新党「希望の党」を立ち上げることを発表した。先行して小池氏に近い若狭勝氏と民進党を離党した細野豪志氏が新党設立を進めていたが、小池氏は会見で「リセットして私自身が立ち上げる。直接絡んでいきたい」と述べている(ハフィントンポスト日本版 9月25日)。堂々、党首として新党の舵取りを行うという宣言だ。

『日本を「リセット」するのに「保守」? “改革保守”小池百合子の言語矛盾』2017年9月30日付け 文集オンライン

http://bunshun.jp/articles/-/4341

 

他にも橋下徹氏という未だに人気の高い人物もいますが、彼も「グレートリセット」という言葉を繰り返し使っていました。

では、これらの政治家は「改革」をしたのでしょうか。

 

私の考えでは、今あげた人を含めここ最近で人気をとった政治家の大半がロクデモナイことしかやらかしてないのです。

 

「じゃあお前が選挙に出馬しろ」「対案を出せ」という人がこういうことを言うと出てきます。

しかしながら、それは論点のすり替えで、「今より悪くなるからやめろ」と言ってはなぜいけないのでしょう。

 

 

例えば、大阪に関しては維新の会が入ってから財政は明確に悪化しました。

維新の会の印象に騙されている人からすると信じがたいことかもしれません。

 

ですが、大阪府が正式に発表しているグラフがそれを物語っています。

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/2015/04/tokoso/%E5%80%9F%E9%87%91.jpg

 

続いて、安倍総理の打ち出したアベノミクスに関してはどうでしょうか。

「改革」のおかげで悪化しました。

 

上がったのは株価だけというのはまんざらでもないのです。

安倍首相「正社員も雇用増」「実質賃金下がった原因はパート増」→事実はアベノミクスの3年間で「正社員27万人減」「パート除いた一般労働者の賃金3.1ポイント減」「正規も非正規も賃下げで労働分配率激減」

 

こういう話をすると「偏向報道だ」とか、「フェイクニュースだ」とかそういう意見が出てくるわけですがそれこそ思考停止です。

今あげたデータなどが絶対的に正しいとは言えないかもしれませんが、似たようなものがたくさん出てくることを鑑みるとある一面を物語っている事は間違いありません。

 

維新の会や安倍政権の体たらくは他にも山のように出てきますからお調べいただけると幸いです。

おそらく小池百合子という政治家が関わったことで東京も悪化するでしょう。

 

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■過去の偉大な政治家

そういった背景もあり、現在、我が国にかけているのは変革者ではありません。

むしろ、端から端まで「イノベーション」「構造改革」「規制緩和」「抜本的な改革」と言っているのを止めさせる人間が必要なのです。

 

 

歴史を紐解けば、そういった頭がおかしい人たちにブレーキをかけられる偉大な政治家というものはいました。

そういった人こそ未来を見据えていました。

 

 

その一人にエドマンド・バークという人物がいます。

彼は言わずと知れた保守思想の父と言われる人物ですね。実はイギリスの政治家でもあったのです。

 

彼は有名な作品『フランス革命の省察』で、フランス革命という「大改革」を前に喜ぶ市民を見て、即座にこれから国がとんでもなく酷い方向に向かうと予想し見事それを的中をさせました。

 

その酷い方向というものの内容が軍事独裁者の登場による独裁政治であることも明確に的中しました。

(ロベスピエールやナポレオンのこと)

 

 

なぜ彼は「イノベーター」でもないのに未来を予測できたのでしょうか?

それは、「何もかも変えようという発想」は何もかも無茶苦茶にしてしまうことをよくよく理解していたからです。

 

 

 

バークは、この著書の中で自国の過去を否定する市民たちに向かって下記のように語ります。

にもかかわらず諸君は、あたかもフランスがずっと未開の野蛮国であったかのように、全てを新しく仕切り直した。自国のあり方を全面的に否定して改革に走る、これは出発点からして間違っている。元手もないのに商売を始めるようなものではないか。

『フランス革命の省察』エドマンド・バーク (2011)PHP研究所 Kindle版より

 

この「フランス」という言葉を「日本」に変えればそのまま意味が通ってしまうと思いませんか。

日本の頭がおかしい政治家はとにかく日本が嫌いなので、今の日本をすべて変えようとしています。

 

バークは、自国の過去を軽蔑する人間はすぐさま自らも軽蔑される存在に成り下がると断言します。

自国の過去を全否定する誇大妄想や独善から、どれほどのメリットが得られたか、具体的に考えてもらいたい。革命の指導者たちは、自国の祖先を軽蔑し、同時代人も軽蔑した。彼らは自分たち自身のことも軽蔑するに至り、ついには文字通り軽蔑に値する存在に成り下がった。

『フランス革命の省察』エドマンド・バーク (2011)PHP研究所 Kindle版より

 

我が国の総理大臣は、「日本を2020年までにシンガポールのような国にしたい」という発言をしていますが、まさにそのような過去に対する不敬こそエドマンドバークが最も軽蔑したものなのです。

 

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■なぜ日本からまともな政治家は消えたか

最後に日本からなぜまともな政治家が消えたのかということについて話しましょう。

これは、既に有識者が指摘されていることではありますが、選挙制度の改悪にあります。

 

具体的には1994年の政治制度改革以降に顕著となりました。

社会科ではこの年に中選挙区制から小選挙区比例代表制へ移行したということを習った人も多いのではないでしょうか。

これをきっかけに日本に「改革」と叫ぶだけで当選するポピュリズム政治がはびこるようになったのです。

1994年以前の衆議院議員総選挙に採用。大選挙区と小選挙区の中間の大きさで,複数の議席の定数(3~5議席)をもつ選挙区制なので,こう呼ばれた。有権者が 1人の候補のみに投票する単記投票制で,得票数の多い順に上位から定数分の候補者が当選する仕組みだった。1925年から 1993年まで,1946年の第22回総選挙を除いて実施された。1994年公職選挙法が改正され,総選挙の方法は小選挙区制と比例代表制の併用に代わった。

ブリタニカ国際百科事典『中選挙区制』

 

今回は選挙制度について書くことが目的ではないので、詳細は割愛しますが、一つの選挙区から複数人選ぶのとある程度の広さの選挙区から複数名選ぶのとでは、当選する人数が同じでも当選する人の種類が異なってきます。

 

中選挙区制で選挙を行うと、小選挙区制度と比較して「死票」となるような民意までが比較的反映されやすいのです。

(多数決の原理にブレーキがかかります。)

 

例えば、同じ選挙区で同じ利害で動く人ばかりだと票を食い合うようになりますよね。

ですから、個々の政治家は他の政治家が考えない意見を取り込もうとします。

 

これは、政治家個人の「当選したい」という利害と「民衆の多様な意見を反映させる」という利害がうまく一致していたことを意味します。それ故に極端なワンフレーズポリティクスなどに走る方というのは今より圧倒的に少なかったのです。

 

結果として多様な考えの議員が自民党にいたおかげで、急進的な改革にもストップがかけられるものとなっていました。

(層が厚かったのです。)

 

これはいわゆる派閥と呼ばれるものです。

もしかするとあなたはこの言葉に悪いイメージを持っているかもしれません。

 

しかし、それはまちがいなく、小泉元総理や細川元総理などによるプロパガンダに他なりません。

派閥はめちゃくちゃな改革幻想にうまくブレーキをかけていたという意味で今より数段素晴らしいものだったのです。

 

確かに「利権」や「汚職」はあったでしょう。

 

ですが、今の政治と比べれば総合点で圧倒的にましな政治家は多かったのです。

 

 

小選挙区制度が導入されてからというもののろくな政治家が我々の前に現れません。

「改革」「改革」と叫ぶ人間が各小選挙区で当選するようになりました。その一つが維新の会や都民ファーストなのです。

 

では、選挙制度を戻せばいいのか?

 

そうですね。戻せば多少マシになるのでしょう。

しかし、そのことはおそらく実現しないと私は考えています。

なぜなら小選挙区はその時権力を持っている政党にとって最も有利な仕組みだからです。

 

ですので、自ら意図的に議席を減らしてまで中選挙区に戻すということは考えにくいのです。

 

要するに日本の政治制度はほぼつんでいるのです。

 

頭のおかしい政治家は今後も出続け、国が滅びそうな段階で、強力な独裁者がめちゃくちゃにする気がしますね。

 

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