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時事

高須克弥大先生 大村知事リコール問題で味方に後ろから斬られる展開に

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 本日は高須クリニックでお馴染みの高須克弥大先生が引き起こした大村知事リコール問の第一章が一区切りつきそうであるというところでこの話題を取り上げたいと思っています。

 

これは自称保守系論壇人が保守運動の一環として引き起こした運動なのですが、まあ結末が酷すぎるという話をしていこうと思います。

 

第二章を楽しむ上でお役に立てるかと思います。

 

高須克弥氏とはどういう人間か

 本題に入る前に高須克弥という人物がどういう人物か押さえておくべきだと考えますので、少しそちらをおさらいしておきます。

 

 

ただの美容整形クリニックの経営者ではありません。

 

 

政治的な文脈では自らも公認の「ネトウヨ」です。

 

 

歴史修正発言は朝飯前という確かにネット右翼ど真ん中という感じの方です。参考までにどういう発言を過去にしたのかご紹介しましょう。

 

 

 〈ドイツのキール大学で僕にナチスの偉大さを教えて下さった黒木名誉教授にお会いした。励まして下さった!嬉しい なう〉

 https://twitter.com/katsuyatakasu/status/649885072154169344?lang=ga

 

 

 

 ナチスを偉大なと形容するまさに素晴らしい見識を持っているわけですが、これにとどまりません。

〈南京もアウシュビッツも捏造だと思う〉

https://twitter.com/katsuyatakasu/status/655958931190124544

 

 

 

 何か医者というと我々はともすれば問答無用に全方位的に偉大な人物であると考えてしまいがちですが、これがまともな人間の発言かどうか考えればあり得ないという判断を3秒あれば歴史修正主義者の陰部論者以外はできるでしょう。

 

 

 さてそんな人物が今回の大村知事リコール問題を引き起こしているということで、真っ当なシナリオを描くことについて期待はできませんが、今回は高須氏が訴えをしている経緯とその顛末はもちろんこの人物を持ち上げていた人間がどういう人間たちかをしっかりと把握する機会になればと思います。

 

大村知事リコール問題の経緯

 本案件は高須克弥氏が百田尚樹やデヴィスカルノあとは名古屋市長の河村氏が記者会見を開く形で始まりました。

 

 

他には竹田恒泰氏、有本香氏、武田邦彦氏などのいわゆる「あれ」な人が駆けつけるなどオールスターが集まってこの運動を応援していたのです。

 

 

ほとんどの人は知らないかもしれませんが、いわゆる保守を自称する界隈でこの界隈では本当にお祭り騒ぎになっていたのです。

 

 

 

 訴えを起こした理由、この人物たちがここまで躍起になった理由は、高須氏の作成したページには複数理由記載があるものの一番は話題にもなった愛知トリエンナーレというイベントの責任者が大村知事であったということに尽きます。

 

 

そして、高須氏はその催し物がけしからんものであったことを理由に責任者の知事は辞職に値するというふうになりリコール運動を始めたのです。

 

 

 あいとり騒動というのは総監督である津田大介氏が炎上したのは皆様も記憶にあるかと思いますが、炎上した理由は、元々慰安婦の像を平和の少女像という名前がつけられて展示されているなど保守派を自称される方々の逆鱗に触れる材料が火種としてあったのに加えて、極め付けは「昭和天皇の肖像写真を燃やし、その灰を靴で踏みつける」という行為などがあったことをさします。

 

 

 これはいいか悪いかはともかく「韓国とは国交断行」「天皇を元首だ」とのべるような人がたくさんいるような自称保守系論壇人に喧嘩を売る行為であることはお分かりいただけるでしょう。そしてそれを政治実践として責任者を下ろすところまでやろうと考えたのがナチス賛美の高須なのです。

 

 

 この昭和天皇という権威ある人物の肖像を燃やして何かを伝えていくというのが表現の自由と言えるのか言えないのかは当時も非常に話題になりました。

 

私個人としては表現の自由の範囲でもよくない?という意見も理解できますし、逆に少々やりすぎではないかという意見も多少はわかると思っています。故に断言しかねます。

 

 

 ただ街宣で騒いでいる右翼団体などに比較すれば、多くの人にとって実害ではないと思うのでそこまで怒らんでもいいんちゃうかくらいのスタンスです。故に積極的にやれとまでは言わんが、それでそこまでキレんでもええやろとも思うわけです。

 

高須克弥氏も含めた責任の追及が求められる

 といった具合に微妙なところでもあるというところで私自体は本件について高須氏がリコール運動をすること自体は市民の一権利でもありますし、別にそれ自体を批判しようとは思いません。

 

 

しかしながら、この住民投票のリコール運動自体でも歴史修正主義疑惑が立ってきているのです。これは看過できません。それが12月6日の各種メディアの報道で明らかになったわけですが、例えば読売新聞では次のように報じられています。

 

署名集めの請求代表者となっている男性らが4日、県庁で記者会見し、「署名簿に偽造が疑われる不審点が多数見つかった」と主張した。 記者会見したのは複数の請求代表者、街頭活動で署名を集めたり、署名簿に番号を割り振る作業に参加したりしたボランティアら。

 会見で請求代表者らは「提出前の署名簿には、明らかに同一の筆跡とみられるものが多数あった。指印も同一とみられる」などと説明。選挙管理委員会に提出した名簿の真偽を各選管を訪ねて確認中という請求代表者の1人は「7~8割が偽造だろう」と述べた。

 

 1−2割が無効記載とかはあり得ると思いますが、7-8割が偽造だろうってすごいことです。もちろんその偽造された疑いがあるというものをかき集めてもリコール要件の半数にも達していないわけですが、計43万5231人分とメディアを通じて報じられそれなりに民意があるのだと愛知県民に誤認させるようなことをしていたのであればこれは極めて悪質と言えるでしょう。

 

7割8割が偽装だろうと述べた集計の人は言い方からするにほとんどが偽造だったという感覚があったと思われます。

 

これはもう誤差の範囲ではなく違法性も含めて捜査されなくてはならないでしょう。民主主義への冒涜です。

 

 なおこの報道について『リコール活動を担っていた田中孝博事務局長は取材に対し、「不正を行う時間はなかった」などと語り、事務局の偽造署名への関与を否定した。』そうで、高須氏自体は体調不良を理由に休止を宣言したようです。

 

 

田中氏は維新の議員ということでガッテンがいくかと思いますが、やましいことがないならそれを指し示すことはいくらでもできるでしょうから高須氏らは潔白を示すべきでしょう。

 

一応高須氏が本件にどのようなコメントをしているかというと、

”僕は署名簿が勝手に抜き取られたと聞いております。

僕が直接本人に電話をかかけて犯行を確認しております。”

https://twitter.com/katsuyatakasu/status/1335234478579437570

 

他には

””僕の受けた報告では送り届けられた署名簿80万筆以上確認できたと聞いている。

 

有効署名をどのくらいの量を抜いたのか?

犯行は幾つか?

 

署名簿はどのくらい抜かれたのか?

 

有効得票数に達していたらリコール手前””

 

だそうです。

 

なお高須氏は別のツイートで『盗んだ署名簿に記載されている署名を勝手に筆跡鑑定したりの本人の住所に押し掛けて署名したか否か確認をメディアが勝手にやるのは罪ではないのか?』という形でメディアが取材をすることに対して批判しているのですが、とりあえず全部名簿出して調査させろ以外に感想が出てこない。

 

メディアにそのような仕事をさせる必要がない方法は高須氏が持っているのです。

名簿がシュレッダーに向かった桜を見る会と少々にてきているという印象を私は受けていますが、真実はどこにあるのでしょうか。

 

迷惑系youtuberと同類

最後に余談ですが、これが報じられる1ヶ月前の11月9日に大村知事が興味深いことを毎日新聞の記事に対してしています。

 

「有効な署名がどれくらいあるのか現時点で分からないため、コメントはできかねる」としながらも「実質的な署名活動や戸別訪問はほとんどできていないのに(43万超という)署名の数を出された。何か変な感じがする」と述べた。

https://mainichi.jp/articles/20201109/k00/00m/040/150000c

 

感覚的におかしいというその感覚が当たっているということを大村氏は示してくれたようです。ぜひ大村氏にはこの感覚の良さをもって引き続き職務を全うしていただきたいと私自身は思いました。

 

この両者の対照的な姿を見れば、どちらがまともかを考えるのに時間はかからないでしょう。

 

 

 いずれにしても集計担当が嘘をつくメリットもないわけで7-8割が偽造と言われたのですから名簿を破棄させることなく精査するということをしっかりやっていただきたいと切に願います。

 

本日皆様にお伝えしたいのは現段階では何ら結論を出すものではありませんが、過去の言動等から信用できる勢力かどうかはしっかり認識しておくということを忘れてはならないということを私はお伝えしたかったのでした。

 

読書会を大阪とスカイプで開催しています。

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