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時事

野党が無能でいらないという人に聞いてほしい話

更新日:

政治の議論を交わしているとよく出会うものがあります。

 

  • 野党は反対ばかりで対案を出せ。
  • 野党は無能すぎる。国会にいらない。
  • 野党は印象操作ばかり。証拠を出せ。
  • 反日野党はあほすぎる。

 

「野党は無能だ」「野党はいらない」という意見です。

 

一般的に現体制を翼賛する勢力から飛び出してくる言葉なわけですが、これさえ言えば「政治に関する最低限の教養は押さえてる」という称号であるかのように多くの人が乱用している言葉だと私は考えています。

 

確かに野党にも無能としか言えない議員や、パフォーマンスが度が過ぎていると感じること、審議拒否というやり方をとってしまったことなどいろいろと問題はあるでしょう。

 

しかしながら、昨今の政治の話題に関して野党を叩くのはちゃんちゃらおかしいと私は言わせていただきます。

もしあなたが「民主党時代はひどかったし、自民党以外に選択肢はないから、野党を批判しておこう」と思っているならばもう思考が停止していると言わざるをえません。

 

今日は、野党をなんとなく無能だなと思っていたり、野党はいらないと思っている人に聞いてほしいことを書かせていただきます。

 

■無能なのは野党より与党

まず、ここのタイトルにも書いてしまっていますが、あらかじめこれだけは言わせてください。

程度の問題とは言えないくらい野党ではなく今の政府与党は無能です。

野党が多少無能な部分があるとしても、与党の無能ぶりは尋常ではありません。

そして、この与党を持ち上げている人も擁護に無理がありすぎるんです。

 

おそらく民主党時代のこともあって「自民党は何やかんやで野党よりはマシだ」という思考停止になっているのではないでしょうか。

しかしながら、それが異常な与党の愚行を許しているのです。

 

偉そうなこと書いていますが、かくいう私も民主党時代の政権の酷さを感じていましたため、自民党の方がマシだろうと考えていた時期がありました。

 

しかしながら、きっかけがあってその認識を改める必要性を強く感じたわけです。

そのきっかけはいうまでもなく、ここ2−3年の安倍政権のざまですね。

 

 

最近だけでも安倍政権の酷さ、そしてそれを放置する与党議員はひどい限りです。

例を挙げると下記が主にくるでしょうか。

  • 森友問題
  • 加計学園問題
  • 働き方改革関連法案におけるデータ捏造
  • TPP
  • 移民政策
  • 安保法案
  • 北方領土問題
  • 慰安婦問題

他にもまだまだあります。具体的にどうひどいかを少しだけ書きましょう。

 

全て書き始めるときりがないので一つだけあげます。

ここでは森友問題から見えた政府与党の無能っぷりを書かせていただきます。

 

森友問題を知らない人向けに完結ではありますが、今の問題の状況を書きます。

森友問題とは一言で言えば「国民の共有財産である国有地の払い下げにあたり9億円と言われた土地の値段が8億円近く大幅に値引きされたところ」にあります。

これは憲法で中立機関とされている会計検査院がすでに不適切という結論も出していることを押さえなくてはいけません。

つまり、森友問題は国有地の不当値引きは「黒」という結論が出ている問題なのです。

未だにフェイクニュースだ何だと言っている人がいますが、ここはもう結論が出ているのです。

 

では、未だに議論しているのは何故なのかというところに話を移します。

(いつまでもりかけやってんだ。野党は印象操作をやめろという勢力がいるため)

 

それを押さえた上で政府与党の無能ぶりを書きましょう。

 

森友学園への払い下げは不当だと結論は出たのはいいのですが、財務省が何故そうしたのかという動機が明らかになっていないのです。アガサクリスティがポアロに言わせたように「動機」が見えてなこなければ事件は解決しません。わからなければ再発防止もできませんからね。

 

ただ、驚くべきは1年以上も国会で審議して未だに何も明らかになっていないのです。

 

しかも明らかにするどころか、真相究明を妨害しようと財務省が公文書を改ざん及び隠蔽をしたり、国交相と口裏合わせをしたりとひどいことだらけです。

ここで冷静にあることを考える必要があります。何故一公務員、財務省ががここまでのことをしでかしているのでしょう。

「自己保身」と叩かれすらする官僚がわざわざ犯罪行為になりうることを積極的に複数人が共同してやっていたのはいろいろとおかしいのです。

 

 

さて、この理由についてはいろいろな推測が立っています。

「安倍首相が直接指示をした。」「安倍首相に官僚が忖度した。」「官僚が勝手にやった」などいろいろあります。

 

政府与党としては「佐川が勝手にやった」と述べた財務大臣の発言にある通り3番目の官僚が勝手にやったため安倍首相も私も何も関係ないという立場を取っています。

 

この結論を持って森友問題を終わらせようと政府与党は考えているわけです。

ただ、仮にこの見立てが正しいとして、それならば与党議員は不可解な行動を取り過ぎているのです。

  • 森友文書の改ざんを主導したとされる証人喚問で何も成果が得られなかったことを何故野党以上に怒らないのか。
  • 佐川氏が2018年6月30日時点で不起訴になっているのに何故再度国会に呼び出そうとしないのか。
  • 不起訴はやむをえないとしても国民への信頼失墜という観点から何故佐川氏を懲戒処分にしないのか。

他にもあるのですが、政府与党は勝手に忖度された「被害者」であるとするとおかしなことだらけだということがここで知ってもらいたいことです。

 

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■「野党が与党に悪魔の証明を求めている」は嘘

さて、ここで野党にもう一度目を向けましょう。

ここまでのおさらいをしますと森友問題に関して状況を考えると与党こそ野党よりも真相究明に積極であるはずだし、怒りを持っていなければおかしいと書いてきました。

 

しかしながら、当初から佐川氏の国会招致を長らく拒否し続けてきた与党の対応一つとってもわかりますが、野党しか真相を究明しようとしていないのですね。

 

つまり、構図としては野党が今やっていることは本来与党がやるべきなのですが、野党が仕方なくやっているのです。

 

ところで、これに対して「野党は疑うなら早く証拠を出せ」だとか「野党は無駄なことばかり」だとか「野党は悪魔の証明を求めている」などととんちんかんなこと言い続けている体制翼賛者が多数います。

 

ここでは、このおかしさについて書かせてください。

これを理解していただければ野党が無能なのではなく政府与党が無能だとわかっていただけるでしょう。

 

この政権翼賛者による「悪魔の証明はやめろ」論は誤解を恐れずに言えば狂っています。

何故なら、国庫の支出入について行政側に説明責任があるからです。

 

税金をちゃんと使っているかを国民に説明させようとしているのが体制翼賛者なのですが、自分の言ってることを振り返ればどれほどバカなことを言っているかわかるでしょう。

 

おそらく司法の「推定無罪」を政権翼賛者は自説の正当化に使っているのだと私は見立てていますがこんなものを行政のところに持ち込んではいけないんですね。

確かに司法の疑惑に関して言えば「やっていない」ことを前提にしますので「やっていること」を証明する立場は追求する側です。

 

 

 

しかし、行政について言えば「ちゃんとやっていること」が当たり前なのであり、行政がちゃんとやっているかの説明責任はメディアにも野党にも国民にもありません。行政(それを指揮する政府与党)に間違いなくあります。

 

憲法にも下記のようにありますからね。

内閣は,行政権の行使について,国会に対し連帯して責任を負う

(憲法 66条3項)

内閣は行政の結果に関して国会に対して責任を負う必要があると書いているのです。

 

ちなみに、この悪魔の証明をやめろという論法を説明する過程でもう一つ知っておくべきことがあります。

それは体制翼賛者がよく述べている「官僚が勝手にやった」という論法もダメだということです。(財務大臣がこれを言ってて驚いたが。)

 

 

内閣は行政に対して責任を負うのであって、仮に官僚が勝手にやったとしても行政に関して内閣は責任を取らないといけないのです。

少なくともこれまで大臣はそうしてきた。

 

しかし、今はそれをしない。

 

それどころか未だに財務官僚が書類を改ざん後も口裏合わせをしたり書類を全部出すと言って重要な箇所が抜かれていたりしているのに政府与党は詰めようとしません。

 

 

いろいろ書いてきましたが、言いたいことはまとめると一つです。

森友問題が明らかにしているのは行政を指揮する政府与党が無能すぎるということです。

そして、野党無能論についてはこの土台で議論する余地がないのです。(野党が無能であったとしても)

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■とりあえず野党を叩いとけばいいだろというのは思考停止

最近自称政治通・自称保守というのがいましてとりあえず野党を叩いたり朝日新聞を叩いておけばアンパイみたいな考え方をしていますが、これが本当にタチが悪い。今の森友問題一つとっても政府与党は民主党よりはるかにタチが悪い。

 

政府与党が真相究明をサボタージュしていることがこの森友問題を長引かせている要因であり、野党が無能以前に与党が無能なのです。

 

まあ、この無能な与党を支えている支持者がいるからこそこのような人たちが権力の座に居座っているわけですが、そろそろ冷静にならなければなりません。

 

仮に株価を増やしたことや雇用指数の改善を促したことを安倍政権の加点ポイントとして計算するとしても森友問題の一つだけでも内閣総辞職に値します。それくらい異常なことなのです。

 

実は、歴史上初めて官僚が国会で嘘をついたと認めたのです。(共産党の辰巳幸太郎氏の質疑で)

そのような異常な出来事について上司がトンズラこくことがあってはなりません。

 

勘違いしてもらいたくないのですが野党を翼賛したいわけではありません。

一部の議員の問題点として安倍首相の指示があったかのように今の時点でいうことは問題があります。

 

 

しかし、だからと言って野党を責めるのは筋違いです。

安倍首相の答弁も真相究明を叫びながら実態が伴っていないのを何も問題視していませんからね。疑われて当然です。

 

ですから、野党より前に与党の無能ぶりが追求されるべきです。

この異常事態を解明しようとしない与党は政権担当能力がないのですからね。

 

 

その他いろいろな事件について書きたかったのですが、森友問題だけでも結構な文章量になりましたので、またの機会にその他については書かせていただければと思います。今の与党は無能中の無能です。

 

間違いなく『1984』の世界に近づいていますね。

 

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